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                         ガラパゴスの動物たち

Galapagos Animals

 ガラパゴスに生息する動植物の希少性は高く、陸生動物は海鳥を除く75%の鳥類が固有種です。その他には哺乳類は2種類のアシカ類を除く92%、爬虫類はウミガメを除いた97%が固有種です。この島々にはまだ研究の進んでいない無脊椎動物を除いても、5,500種から6,000種の動植物が存在すると言われます。ガラパゴスに行かなければ見られない固有の自然は最大の魅力です。
 ガラパゴスで動物達を目の前にするとき、誰もが人に物怖じしない様子に驚きの体験をします。この経験は驚異的な感動とともに、この自然を守り次世代に残すべき人類の責任を感じることでしょう。
 赤道直下、太平洋の真っ只中で、空の広さと海の大きさを感じながら自然に親しみ、ガラパゴスでなければ味わえない旅行をご経験下さい。
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以下の観察ガイドは、観光ポイントを基準にして表記しますので、実際の生物分布と異なる場合がございます。
ガラパゴスゾウガメ
(Giant tortoise)

ガラパゴス諸島の名前はこのゾウガメに由来する。かつて15種類のゾウガメが諸島内のいたるところに分布したと考えられ、その数は数万頭にも達したと言われるが、現在はかろうじて11種類だけが確認されている。自然の状態ではなかなか見られないが、ダーウィン研究所内の飼育センターで確実に見られる。
ガラパゴスゾウガメ
(Giant tortoise)

自然のガラパゴスゾウガメはなかなか見られないが、サンタクルス島のハイランドにあるゾウガメ保護区内とか、イサベラ島のウルビーナベイで見ることができる。人工飼育されたカメと異なり、警戒心が強いので人が近づくとすぐに首をすくめてなかなか顔を出さない。
ウミイグアナ
(Marine iguana)

爬虫類の仲間で海に潜って餌を食べるのはガラパゴスのウミイグアナだけである。ガラパゴス固有の属として、繁殖する島によって7種に分類されている。諸島内全域に分布するので、簡単に見ることができる。棲息する場所によって、大きさや色が異なるので、見比べると面白い。
ガラパゴスリクイグアナ
(Land iguana)

小さいうちは、口に入れば昆虫でも食べるが、成長すると主食は植物となり、いかめしい姿に反しておとなしい。諸島内に繁殖する数は少なく、手厚く保護されている。イサベラ島やサンタ・クルス島の一部、サンタ・フェ島、サウス・プラザ島などで見ることができる。
ガラパゴスアシカ
(Galapagos sea lion)

カリフォルニアアシカの仲間で、諸島内のどこにでも繁殖しているのでよく見られる。砂浜に家族単位で暮らし、繁殖期には強いオスの下にハーレムを形成する。観光客の上陸を待ち受ける愛嬌者で、6月から12月に多い出産時期には、人を恐れない授乳期のアシカの子供が特に愛くるしく、写真の格好のモデルとして人気が高い。
ガラパゴスオットセイ
(Galapagos fur seal)

オットセイは冷水に適応した厚い毛皮で覆われていて、アシカ科の中では一番小さい。個体数が少なく、夜間に餌をとる夜行性なので日中は日差しを避けて岩陰に休む事が多く、なかなか見つからない。サンティアゴ島のプエルト・エガスやノースセイモア島、イサベラ島などで見ることができる。
グンカンドリ
(Magnificent frigate bird)

世界で一番大きなガラパゴスアメリカグンカンドリとガラパゴスオオグンカンドリの2種類が見られる。大空を優雅に飛ぶ姿はよく見かけるが、目の前で繁殖地が見られるのはノースセイモア島とヘノベサ島である。オスが繁殖期(2-7月頃)になると喉もとの赤い袋をはちきれんばかりに膨らまし求愛する姿は感動的な儀式である。
ガラパゴスアホウドリ
(Waved albatross)

ガラパゴスアホウドリは翼の長さが2.5mにも及ぶ諸島内で最大の鳥で、繁殖地は諸島内の最南端に位置するエスパニョーラ島に限られる。主に繁殖期の4月から12月に見られ、それ以外の時期はペルー沖で暮らす。寿命は40〜50年で、生涯カップルを通すといわれる。
ガラパゴスペンギン
(Galapagos penguin)
ペンギンは寒冷地を代表する動物というのが一般的だが、赤道直下のガラパゴスに繁殖するガラパゴスペンギンは、まさしく熱帯地域に分布する唯一の種である。繁殖地は諸島内の西側に集中していて、イサベラ島の西海岸沿いとフェルナンディナ島に多く見られる。東側には、バルトロメ島やフロレアーナ島で少数が確認されている。
ダーウィンフィンチ類
(Darwin finches)
かの博物学者チャールズ・ダーウィンが「進化論」の思想に目覚めた要因がこのダーウィンフィンチである。島々の限られたエサに適応するために道具として嘴の形が進化して異なる形になったことにより、共通の祖先から5属13種類に分類されている。諸島内の広域に分布するので、複数を見ることができる。
アオアシカツオドリ
(Blue-footed booby)

諸島内に繁殖する3種類のカツオドリの中で一番広域に分布する。ひときわ目立つ鮮やかな青い足がガラパゴスを代表する人気者になっている。求愛ダンスはお互いにタップを踏みながら見合い、意気投合すると羽を広げ嘴と尾羽を空にかざすので見ていて飽きない。
ガラパゴスアカアシカツオドリ
(Red-footed booby)

諸島内の三種類のカツオドリの中で一番体が小さい。水鳥なのに樹の上にとまり、樹の上にしっかりとした巣を作るのはアカアシカツオドリだけで他のカツオドリとは異なる。繁殖地は少なく、ヘノベサ島や北部サン・クリストバル島で見られる。体色に2種類あって、ほとんどが褐色をしているが、およそ5%が白い体をしている。
ナスカカツオドリ
(Nazca booby)

諸島内の三種類のカツオドリの中で一番大きな種類がこのナスカカツオドリである。かつてはアオツラカツオドリといわれていたが、1999年に別種として分類された。繁殖時期が一定しない他のカツオドリと異なり、繁殖地ごとの違いはあるが一年の決まった時期に同時に繁殖する習性がある。
ガラパゴスカッショクペリカン
(Galapagos brown Pelican)

ペリカンの仲間では世界一小さいが、ガラパゴスでは大型の鳥に属するのがこのペリカンである。諸島内の広域に繁殖するのでよく見られる。幼鳥の時にはからだ全体が灰色に覆われて見えるが、成鳥になると頭から首に掛けて白く、首筋の後ろは茶色い羽が鮮やかなコントラストを見せる。
ヨウガンカモメ
(Lava gull)

別名イワカモメとも言われる。諸島内に繁殖するカモメはアカメカモメが目立つが、この地味な姿のヨウガンカモメはガラパゴス固有の鳥で、その数は極めて少ない。現在およそ400つがい位しか居ないだろうといわれていて、生物レッドデータブックにも「絶滅危惧II類」に登録されている。
ガラパゴスマネシツグミ
(Galapagos mockingbird)
ガラパゴスで最も警戒心が薄く、好奇心が強くて人間にも物怖じせずに近付いて来る陸鳥がガラパゴスマネシツグミである。諸島内の広域に分布するのでよく見かける。島ごとに独自の進化をして、4種類7亜種に分類されている。グループ単位で行動する習性があり、秩序のある社会を形成する事でも知られている。
ガラパゴスノスリ
(Galapagos hawk)

ガラパゴスの食物連鎖の頂点に立つと言われるのが、威風堂々たる姿のガラパゴスノスリである。猛禽類で食性が広く、撃たれたヤギの肉やイグアナ、他の鳥のヒナまで口にする。好奇心も旺盛なので、人間にも物怖じせずに近くまでやってきては木に留まる事もある。一羽のメスが3〜4羽のオスとつがう、一妻多夫制という特異な習性をもつ。
ガラパゴスシラガゴイ
(Galapagos yellow-crowned night heron)

諸島内にはサギの仲間が多く見られるが、頭の後ろの白髪のように伸びたカンムリが目印の鳥がこのガラパゴスシラガゴイである。波打ち際にじっとたたずみ、海を見据えて獲物を狙うオレンジ色の大きな目も特徴になっている。
オオフラミンゴ
(Greater flamingo)

別名ベニフラミンゴと呼ばれ、中南米からカリブ海に分布するフラミンゴと同種といわれる。繁殖に適した潟や湖が諸島内では限られることと、環境の変化に影響を受け易い神経質な鳥なので、その数は少なく、なかなか見られない。現在500羽ほど確認されていて、イサベラ島やフロレアーナ島、ラビダ島などで見られる。
ベニイワガニ
(Sally lightfoot crab)

ガラパゴス諸島の海岸ではどこにでも見られるカニがこのベニイワガニである。大きなものでは体長が20cmほどあり、鮮やかな赤色をしているのでとても目立つ。前にも歩くので驚かされるが、更に観察していると岩から岩へ軽快に飛び移るので、英名の由来が良く理解できる。
ヨウガントカゲ
(Lava lizard)

最大でも体長25cmほどのヨウガントカゲは、北のウォルフ島を除くほとんどの島に分布する。島ごとに色や形が異なり、7種類に分類されている。体色はオスの方が色鮮やかで斑模様がある。相手を威嚇するときに、体を大きく見せるために前足を精一杯伸ばして、しきりに腕立て伏せをするように上半身を上下する仕草は愛嬌がある。
パロサント
(Bursera graveolens)

乾季には葉を落とし、白い枯れ木のように見えるパロサントはガラパゴスを代表する樹木で、諸島内の全域で見られる。パロサントの名前は「聖なる木」という意味で、樹液が芳しく精神を安定させる効果があるといわれるので、本土では教会が香木として焚いて利用しているところから由来する。
ハシラサボテン
(Candelabra cactus)

ウチワサボテンよりも数は少ないが、諸島内の全域で見られる大きなサボテンのもう一つがハシラサボテンである。キャンドルスタンドのように見える姿がそのまま英名の由来になっている。ウチワサボテンのように大木化した
サボテンには高さが10mにも及びそうな背の高いものも見られる。ガラパゴスのサボテンには他にヨウガンサボテンが見られる。
ウチワサボテン
(Prickly pear cacutus)

自ら動くことができない植物もガラパゴスでは独自の進化をしているので興味深い。ゾウガメやリクイグアナの居る島では、幹が松の木のように硬く、葉を食べられないように背を高くして自衛している。その反対に、食用にされる心配の無い島ではトゲが柔らかかったり、幹が短く葉が地上に垂れ下がっている。

大木のように生長したウチワサボテンには10mにも及びそうな背の高いものも見られる。
ガラパゴスコットン(左)
パッションフラワー(右)
 
ガラパゴスで降雨量が比較的多い季節は12月-4月で、この時期には花も良く見られる。ガラパゴスの花は原始色の黄色が多く、花も小さいが目を和ませる。
ダーウィン研究所
1964年に設立されたダーウィン研究所は、諸島内の貴重な固有種の保護並びに増殖に寄与するNGO組織である。国立公園管理局と密接な関係を保ちながら、貴重なガラパゴスの資源を持続的に守るための研究や、地域住民への教育、資源管理などに大きな貢献をしている。国内外から科学者やボランティアが訪れ、研究と活動を支えている。

Photo by K.Namikata
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